
「マグネティック・テープ・アラート:磁気テープ映像の保存にむけてできること」
2024/10/05 13:58
マグネティック・テープ・アラート@国立映画アーカイブ
速記者:絶滅メディア博物館館長 川井(速記者の興味ある部分のみメモ)
富田さん司会(教育企画推進室)
10月27日がユネスコの正式な視聴覚遺産の記念日となっている。今回が磁気テープのイベントとしては2回目。2021年に緊急フォーラム。デッドラインと言われている2025年が迫ってくるので2回目を開催することになった、周知が第一目的。第二はいろんな分野と情報共有しながら活動を広げていきたい。来場者の方にもご協力いただきたい。特に周知に関してはぜひお願いしたい。
ビデオレクチャー:モーガンさん
(映像につき割愛)
中西さん(国立映画アーカイブ学芸課映画室)
デジタルデータの保存と管理について。磁気テープのデジタル化後の保存。テープからフィアル化する場合の7つのポイント。(以下配布PDFに沿っているので割愛)
321の法則。HDDとLTOを京橋に、LTOのコピーを相模原分館に。3つのコピー、2つのフォーマット、1つのデータ。コラボレーションの視点。組織や団体・個人・コミュニティーの連携強化。知識の共有。イベントの開催。ワークショップの開催。デジタル保存を社会の関心事に。
内田さん(国立歴史民俗博物館)
フィールド調査の映像資料について。ビデオテープの保存は温度15度~20度、湿度30%~40%で保存。個人所有の映像や音声テープは原則として収集対象としていない。歴博研究映像の特徴。1988年から2004年にかけてビデオで記録した民俗の記録。映像による論文。素材としてはベータカムが多い。完成マスターは1インチかD2。映写及び保存用としては16ミリフィルム。関係者配布用はVHSとDVD。映像資料が存在することをPR・活用する。
宮崎さん(国立劇場調査要請部)
国立劇場での磁気テープの使用について。2インチモノクロ>2インチカラー>1インチ>D3>HDCAM>XDCAMと収録フォーマットは遷移している。保存媒体は3/4インチ>DVCAM>BD。活用素材はベータ>S-VHS>VHS>BD/VHS。公演記録はD3が1600本、HDCAMが2800本保存されている。施設内の映写システム解体によりキネレコのビデオ化などを進めている。音声収録はオープンリール>DAT>CD/HDD。収録・保存・活用の一貫した計画管理。デジタルファイルによる視聴環境の整備。資料・機器・情報の安全な移転。
小沼さん(国立国会図書館利用者サービス部音楽映像資料課長)
国立の図書館。国会の図書館。2024年3月末で4753万点を収蔵。納本制度により国内で発行された出版物を広く収集・保存。録音資料はカセットテープ、レコード、CD/MD。映像はVHS、レーザーディスク、DVD、Blu-ray。映像は納本制度の対象外だった。2000年よりパッケージ系電子出版物も納本されるようになった。ユネスコは2025年までにビデオテープはデジタル化しないと再生できなくなる可能性が高いと提唱している。15年以上経過した磁気テープは注意深く扱う必要があり20年以上を経過したものは専門家のサポートが必要とされている。2015年に録音資料デジタル化実施計画を策定。録音資料デジタル化計画では2015年から2017年にカセットテープとソノシートをデジタル化を可能な限り進める。2016年にはLDのデジタル化を試行。2019年ソノシートのデジタル化を完了。2020年に少数メディアをデジタル化。録音素材としてオープンリール、ビクターフォンテ。デジタル化対象資料選定の評価要素は唯一性、希少性。資料の利用機会の拡大。資料の劣化状況、保存の緊急性。2023年の1年間では録音素材を4000点、映像を3000点程度デジタル化している。収蔵数はLDは8700タイトル、VHSは1.4万本。カセットテープ1万点、ソノシート2800点。これらの変換したデジタルコレクションは関係者協議会での合意に基づき図書館内、関西館、国際子ども図書館でも閲覧可能。CDやDVDのマイグレーションも試行・検討中。
(休憩)
座談会:司会と前半の会場登壇者全員により
個人のホームムービーのデジタル化については現時点ではこちらからの情報提供はない。
アメリカのアーカイブセンターを見学して多くの古い機器が並んでいるのをみてお墓のような感じに見えた。
2つ質問
(1)AIを使った文字起こしや要約を使って音声や映像ファイルの中の情報をテキスト化するなどの計画があるのか?(川井)
現状ない
(2)NHKFMで古いFM番組を流している番組があり局でも保存していなかった回を録音してる人がいたら提供してほしいという旨を放送で募集したところ見つかったという話があった。コンテンツ制作側が保存してなかったまたは火災や事故で消失しているというものを民間に呼びかけるなどが必要ではないだろうか?そうした情報をとりまとめるような動きがあったら知りたい。(川井)
会場にもいない
以上
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